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理事長挨拶

東京都少林寺拳法連盟  前田保男 理事長  年頭挨拶

≪2019年新年会挨拶より抜粋≫

【写真】前田保男理事長

  新しい年を迎え、今年も皆さんと共に手をとりあって、少林寺拳法のさらなる発展に努めていく所存でございます。開祖 宗道臣先生がのこされた教え・技法・教育システムによる社会で役立つ人間の育成、人づくりによる国づくり、平和で豊かな社会を築いていこうという、この運動を東京からさらに広めて行くために、今年も立ち止まることなく進んで行きたいと決意を新たにする次第でございます。

  さて、今年は30年続いた「平成」が幕を下ろし、新しい元号となる年です。新しい時代がやってまいります。

  昭和、平成と過ごしてきた時代を振り返るといろいろなことが思い出されます。昭和の時代は、戦後の荒廃からの著しい復興、そして高度経済成長。そんな時代を背景に少林寺拳法は誕生しました。「君たちは昭和の桃太郎になれ!」かつて開祖は私たちにこう言われました。犬、猿、キジに信頼され、徳を以って彼らをまとめ、不正の象徴である鬼を退治しこれを諭し、改心すれば許すといった、社会の中の不正を憎み、指導者として立ち上がれる桃太郎のような若者を、一人でも多く育てることによって、平和で豊かな社会を築くことができると信じ、行動を起こされました。そんな開祖の言葉に惹かれ、私たちは燃えるような熱い思いで修練に励んだことを思い出します。昭和から平成へと時代は進み、ベルリンの壁が崩壊、米ソ冷戦の終結、と世の中は平和に向けて進みはじめたかのように思われました。しかしながら世界各地で起こる民族紛争、宗教上の対立から起こる戦争、度重なるテロ、これらにより多くの人々が犠牲になり、今なお多くの難民が苦しい日々を送っています。また、国内に目を向けても、阪神淡路大震災、東日本大震災をはじめとする大地震、あるいは激しい豪雨による災害は毎年のように各地を襲っています。それらに対し、私たちはボランティア活動への参加、あるいは義援金、支援物資などによる被災地への支援活動を行い、少しでも被災された方々の力になれるよう活動を行ってまいりました。

  私たちが生きる現代社会は、グローバル化や高度情報化、少子高齢化が進み、それに伴って社会が抱える問題はますます高度化・複雑化しています。振り込め詐欺、孤独死、虐待死、いじめによる自殺・・・憤りを覚える事件、悲しい事故が次から次へと繰り返されるこの現実。平和で豊かな社会を築くことは本当に容易なことではありません。だからこそ、こんな時代だからこそ、私たちは互いに手を取り合って前を向かなければなりません。どんなに時代が進み、社会環境が変わろうと、すべては人によってなされることには変わりはありません。人、人、人、すべては人の質によるのです。開祖が目指した人づくりによる国づくり、そこに込められた強い思いを私たちはしっかりと受け継ぎ、来る新しい時代へ、これからの時代を生きる若者たちへと伝えて行こうではありませんか。来年2020年はいよいよ東京オリンピック・パラリンピックが行われます。そしてさらに翌年には少林寺拳法世界大会がこの東京の地で開催されます。すでに準備は始まっています。私たちは「今」を大切にしながら未来を見据え、みなさんと力を合わせて、この素晴らしい少林寺拳法を広めて行きたいと思います。本年もどうぞよろしくお願いします。